ポケモンビジネス−進化は止まらない

テレビ東京系「カンブリア宮殿」今日のお客様は株式会社ポケモン石原恒和社長。
今や70以上の国と地域で大人気の「ポケモン」こと「ポケットモンスター」。
ポケモンキャラクターは、始めにゲームソフトありき。「ポケットモンスター赤・緑」から始まったシリーズ作品は
累計1億本を超える売り上げを記録。
今週末には劇場版映画の10作目となる「ディアルガvsパルキアvsダークライ」が公開予定。
任天堂でも小学館でもなく
で。株式会社ポケモン(以下、ポケモンカンパニー)とは、そのポケモングッズの製造・販売と
ライセンス権利を一括管理する会社なのだ。
石原社長は元々ゲーム制作会社「エイプ」の社員として「MOTHER」などを手がけたことで知られる。
現在はポケモンカンパニーのトップ。アニメ版「ポケットモンスター」にもスーパーバイザーとして名を連ねる。
130人の従業員の皆さんは、主力商品のポケモンカードゲームや各種グッズで「遊ぶ」ことが仕事。
新しい商品にライセンスを許可するための審査は、非常に厳しい。ポケモンブランドを汚さないためである。
RPGであってRPGではない
ポケモンアメリカにも上陸。「アメリカではRPGは売れない」という常識を覆し、大ヒット。
そりゃーポケモンは「ドラクエ」や「FF」みたいに、「クリアしたら終わり」じゃないし。
めんどくさい「レベル上げ」の作業だって、「ゲームをクリアするためにやる」という閉じた目的よりも
「通信対戦で友達に勝つためにやる」という、開かれた目的が目の前にあるし。
・黒鼠や白猫との違い
通常、キャラクタービジネスのキャラクターは“世界に1人しかいない”という設定になっている。
が。ポケモンキャラクターの場合(一部の「伝説のポケモン」を除いて)、野生に何匹も生息していて
性別や個体差まである。それも大きな特徴のひとつだという。
そういえばそうだな。強いて言えば、アニメや映画の宣伝などで世間に可愛がられているピカチュウ
さしずめ「『サトシの』ピカチュウ」という限定が必要か。
ちなみにウチの「ポケットモンスター・緑」のROMで長らく主戦を務めたピカチュウは、
後継作品に転送してみたら「♀(メス)」だということがわかりました。
・10年経ったら定番だ

(今夜の一言)
「1回のブームで終わるのではなく、10年間続けてきて
ポケモンが魅力的な商品になるために、ありとあらゆることをやってきた」

ある時ご主人様が「ポケモンブームって、まだ終わらないの?」と不思議がっていたことがあったが・・・
ここまでずっと続いてきたのは、石原さん以下ポケモンカンパニーの皆さんのたゆまぬ努力と
深い愛情があるからなのですね。
後日。「カンブリア宮殿」の番組オフィシャルブログで、司会者の村上龍さんが
「50過ぎのおっさんがピカチュウを見て『可愛いー』などと言ったら変態だ」と書いておられた(笑)。
そんなー。我慢なさらなくても。