続・「芋たこ」名セリフ集

週刊テレビ情報誌NHKステラ」(NHKサービスセンター)を購入。先週号に引き続き
「あなたが選ぶ『芋たこなんきん』名セリフ」を発表。今回は主に、ドラマ後半のセリフを紹介。

「命よりも大事なモンなんかあらへん!」

町子さんが「命より大事な右手」を掴まれて激怒した時や、患者さんが精密検査を渋ったときなどに
健次郎先生(國村隼)が一喝したセリフ。命あっての人生です。お医者さんが言うんじゃ、仕方ないですよね。

「おなご、ちゅうものはホンマ、やっぱりアホやな。けどまあ、これだけ可愛いらしいもんもないからな」

喜八郎爺ちゃん(小島慶四郎)がイシさん(岩本多代)と喧嘩したとき、健次郎先生に言ったセリフ。
田辺聖子さんの「世の中の女性に対する愛情」と「それを慈しむ男性への愛情」が見て取れます。

「好きなことやって苦労するほうが幸せやないですか」

担当患者が亡くなり、落ち込んでいる晴子先生(田畑智子)に、町子さんがかけた言葉。
仕事で悩みを抱えている視聴者から「このセリフに励まされた」という意見が寄せられた。

「迷ったときは、面白いほうを選ぶことにしてるの」

ファッションデザイナー・東子さん(高田聖子)が、由利子ちゃん(邑野みあ)に言ったセリフ。
人生、そうじゃなくちゃね。前出の「好きなことやって苦労するほうが・・・」にも通じるものが。

「自分で決めたことやないと、自分で責任なんかとられへん」

進路に悩む由利子ちゃんを見守る父・健次郎先生のセリフ。大人になるということは
自分で責任をとるということでもあります。好きで選んだ道ならば、喜んで責任とりましょう。

「父親のことをね、ずっと好きで居られる娘は、どんな金持ちより幸せなんと違うかな」

雑誌「上方文化」の畑山社長(平泉成)が愛娘に励まされたのを見て、町子さんが呟いたセリフ。
町子さんとお父ちゃん(城島茂)、健次郎先生と二人の娘、純子さん(いしだあゆみ)とお父さん(米倉斉加年
・・・「芋たこ」には、いろんな父と娘が出てきました。お父さんを大切にしましょう。

「お母ちゃんにもね、未来があるの。“ねばならぬ”は野暮やで」

町子さんに同居を勧められたお母ちゃん(香川京子)が「年老いたら子供と暮らさねばならぬ」という考えを
やんわり断った時のセリフ。「こうでなくてはいけない」という固定観念は、必ずしも適用されない。
これがあったから100歳まで生きられたのか。このお母ちゃんは。

番外編

「チィーッ!!」
ツチノコ騒動のときに町子さんが真似してみせた「ツチノコの鳴き声」。
ご家庭や学校で、ちょっとしたブームになったという人が多かったらしい。
なかなか難しいですよ、この鳴き声を真似するのは。
國村隼さんお気に入りのセリフ「僕のふるさとはな・・・ふるさとは、ここなんや」
雑誌の発売日にはまだ放送されていなかった、第145話(3月24日放送分)の健次郎先生のセリフ。
結婚する昭一兄さん(火野正平)と真佐美さん(なるみ)は奄美大島に帰ってしまうけれど
モカのおっちゃんが帰る場所は、愛する人の居る大阪の我が家なのです。
最終週より「かわいそに。僕はあんたの、味方やで」
これも“リアル・カモカのおっちゃん”こと故・川野純夫さんが、実際に田辺聖子先生に
おっしゃったセリフ。
これが今年の元旦の深夜、たまたま見た「知るを楽しむ・ 人生の歩き方スペシャル」(NHK教育
という番組で紹介されていました。
悲しみの中にある町子さんを慰めた、川柳みたいな七五調のフレーズ。実はこのセリフ
芋たこ」最終週のある場面で出て来るそうです(「NHKステラ」にネタバレあり)。必見。