頑丈そうなあの人が

今週のNHK連続テレビ小説芋たこなんきん」。今週含めて残り3週、そろそろ大詰めです。
・お前はアホ科
映画館の大崎さん(櫻木健一)が、腸の検査を受けた結果「大腸に良性のポリープがある」ことが判明。
健次郎先生(國村隼)に手術を勧められ、妻・佐和子さん(瀬戸カトリーヌ)もいつもと違って
優しく接してくるので大崎さんは「大腸がんなのではないか」と
疑心暗鬼になり、健次郎先生に「本当の病名を教えてくれ!」と迫る。
結局それも勘違いとわかり、ほっとする大崎さん。以前受診した噺家さんとは違ったようだ。
「お前は一度“オッチョコチョイ科”で受診してもらえ!!」
・おっちゃん倒れる!
そんなある日。さすらいの兄・昭一さん(火野正平)が徳永家に帰ってきた。今回は予告なしである。
昭一兄さんはこの度「結婚して、大阪の富田林に家を建てようかと思っている」らしい。
同じ日、就職して家を出た徳永家の三男・隆くん(平手嶺佑)からも「婚約した」との連絡が。
めでたい事が重なり、幸せムードの徳永家だった。
が!健次郎先生が脳出血で倒れた!発見が早かったので一命はとりとめたものの、意識が戻らない。
・いずれも名場面
病院のICUの前に集結した5人の子供たちは、父親の想い出をそれぞれ語る−
反戦コンサートへの参加を止められた日。授業参観で逆上がりが出来た日。
イタズラの罪を他人になすりつけたのがバレて、叱られた日。
運動会の組体操を、町子おばちゃんの前でやってみせた日。眼鏡を気にしなくなった日。
・大切な人だから
町子さんはICUの中で健次郎先生に付き添いながら、お父ちゃん(城島茂)が亡くなった頃のことを
思い出していた。
病床でお父ちゃんが言った「好きなもん掴んだら、手ぇ放したらアカンで」という言いつけを守り
「何があっても、この手を放さない」健次郎先生の手をしっかり握る町子さんだった。
・知られざる絆
一方その頃。意識不明の健次郎先生は、前妻・澄子さん(中井佳代)が亡くなった頃の夢を見ていた。
昭和38年(1963年)。妻であり母であった最愛の人を失った健次郎先生は、気丈に振舞うものの
悲しみを隠し切れない。子供たちも母の死を受け入れようと頑張っていた。
三男・隆くん(土井洋輝)は「ウソやー」と泣いた。次男・登くん(神保守)は自分の誕生日が
忘れられていたことで落ち込む。
健次郎先生は台所の隅に、プラモデルがあるのを見つけた−澄子さんが登くんのために用意した
誕生日プレゼントだった。亡き妻の優しさを思い出し、感傷的になる健次郎先生であった。
・今となっては懐かしい
やがて2年後に町子さんと出会い、プロポーズした日の夢を見たとき・・・意識が回復。
「健次郎さん!」枕元で呼びかける町子さんに、酸素マスクの中で発した第一声が
「僕と結婚しませんか」。ほっとするやら呆れるやら。
このドラマは、こうして随時“プチ総集編”やってるから、途中から見ても大丈夫(笑)。
・さよなら徳永医院
そして健次郎先生は、無事生還した−ただし。右手に麻痺が残り、注射などの細かい作業が
出来ないため、医者の仕事は引退することになった。
主治医・毛利先生(嶋田久作)も「同じ医師として(引退を宣告するのは)辛い」と漏らしたが
本人の体のことは、本人がいちばんよくわかっていたようだ。
これからは町子先生とともに、のんびりと人生を過ごすことになりそうだ。
「夫の定年後の、夫婦での過ごし方」に悩んでいる人々に見せるべきドラマだ(・・・そうなのか?)。
・来週はあの人が
婚約者との「愛の巣」を用意すべく、張り切っていた昭一兄さんだが・・・富田林の土地が
市に買い上げられてしまい、持ち家を断念。「まだまだ落ち着けませーん」。
次週はその婚約者・真佐美役で「なるトモ!」(よみうりテレビ)でおなじみの、なるみ姐さんが登場!
昭一兄さんに幸せは訪れるのか?