手が折れて骨折り損

今週のNHK連続テレビ小説芋たこなんきん」。
台湾旅行から帰ってきた一真住職(石田太郎)が、体調を崩して徳永医院に来院。
現地で買ったという高価そうな千手観音像を、健次郎先生(國村隼)に見せる。
町子さん(藤山直美)がそれを手に取ったとき、手の1本が折れてしまった!!
それをこっそり修復すべく「しばらくウチに貸しといて下さい」と住職に頼み込む。
・押しかけ弟子
狼狽する町子さんに、更なる災難が重なる。
弟子志望の男・二ノ宮(マギー)が、徳永家にやって来たのだ。
この男・・・自信過剰である上に人の話を全く聞かない。
「弟子はとらない」と言われても、聞く耳持たず勝手に行動する。
彼が持ってきた自作の小説を評して、町子さんがやんわりと「面白みに欠ける」と告げても
「別にあの・・・笑かそうという狙いは無いんです」
自分の都合のいいように解釈する。幸せな性格だな。
・観音さんの罰?
面倒な奴がやって来た・・・しかし「知り合いに骨董屋が居る」という二ノ宮は、
新しい千手観音像を探してくれるというので、追い返すこともできない。
「小説家修行をするため、会社を辞めた」という二ノ宮。その妻・かなえさん(衣通真由美)も
「私が働いて彼を支えます」という。「あの人の才能を開花させることができれば・・・」
よく言えば糟糠の妻、悪く言えばだめんずの妻(笑)。
・血を吐く思い
が!そのかなえさんが帰り際、徳永医院の前で胃痙攣を起こして倒れてしまった。
健次郎先生が診察した結果は「胃潰瘍の疑いがある」。
旦那が会社を辞め、自分が家庭を支えなければいけないというストレスは相当重かったに違いない。
奥さんがこんなことになるまで放っておいた二ノ宮に、健次郎先生も町子さんも激怒!
「結婚して夢持ったらあかんのですか!」反論する二ノ宮だったが
「夢だけでええ小説書けますか?そんな甘いもんやないんです!」町子さんに一喝された。
まずコイツは、人の話を聞くところから始めないと。
・いい加減あきらめろ
結局。二ノ宮は翌日から徳永家には来なくなった。
後日、町子さんのもとに池内先生から電話が。小説教室に二ノ宮が通ってきているというのだ。
しかも勝手に「町子先生のご推薦で」と言っているらしい。懲りない奴・・・。
・罰が当たったんや・・・
辞書を借りに、町子さんの仕事部屋に入った晴子先生(田畑智子)と隆くん(中村孔哉)。
机の下に置いてあった千手観音像につまづき、手が折れているのに気付いた!
そして健次郎先生も同じようにつまづいて、手が折れているのを見てしまった。
健次郎先生も晴子先生も隆くんも、自分がやったと思い込んでいる。
そして正直に住職さんに謝ったところ「実はそんな高価なものではなく、安い贋物(にせもの)だった」
というオチ。
「わたしの数日間を返して欲しいわー」悶々としただけ損だった町子さんでした。
・お母ちゃん第二の人生
徳永家に、町子さんの弟・信夫くん(西興一朗)がやって来た。
お母ちゃん(香川京子)が突然仕事を辞めた、というのだ。
「どこか体を悪くしたのか?」と心配する姉弟だったが・・・そこは全く問題なし。
「これからは好きなことをして暮らしたい」という、ただそれだけの理由だったそうな。
長唄を習ったり書道を習ったり、ついには「ハワイ旅行に行く予定だ」と言い出した。
心配する町子さんをよそに、お母ちゃんは「たこ芳」の女将・りんさん(イーデス・ハンソン)相手に
英会話の練習。
・好きなことしたその結果
当時まだまだ海外旅行をする人は少なかった時代。住職さんにしてもお母さんにしても、オシャレですねー。
昭和40年(1965年)には日本航空が「JALPAK」を発売していたそうで。
突然ハワイ行きを決めた理由−亡き夫・徳一お父ちゃん(城島茂)との、結婚40周年の記念だった。
結婚間もない頃。お父ちゃんはハワイの写真を見せて言った−「戦争が終わったら、ここに行こうな」。
夫はもう居ないが、その思いを胸に南国の楽園へ飛び立つお母ちゃんであった。
ちなみに。リアルでの田辺聖子さんのお母様は、一昨年100歳で亡くなられたそうで。スゴいご長寿だ。
・来週も豪華です
次週はゲストキャラとして、天童よしみさんが登場!ただし歌手役ではなく「売れない漫才師」という設定。
そして。お父ちゃんと常太郎爺ちゃん(岸部一徳)が、町子さんの夢枕に立つ・・・!?