若者は声を上げる

今週のNHK連続テレビ小説芋たこなんきん」。
昭和45年(1970年)、大阪の街が万博ブームに沸いていた時代。
奄美大島に帰ったイシさん(岩本多代)が亡くなり、子供たちも大きくなりました。
高校生になった徳永家の長女・由利子ちゃん(邑野みあ)は近頃、ベトナム反戦運動の集会に参加している。
・そこは本人の責任
モカ@健次郎先生(國村隼)が、由利子ちゃんの学校に呼び出された−学校で反戦運動のビラ貼りを
したというのだ。
が。カモカのおっちゃんは呼び出しには応じなかった。
「ボクが行ったって仕方ないやん。本人の考えでしたことやねんから」。ごもっとも。
・好奇心旺盛な40代
メッセージソングを歌う集会に、変装した町子さん(藤山直美)や矢木沢さん(いしだあゆみ)、
みすず姐さん(友近)も潜入・・・あっさりバレた(笑)。
女学生町子ちゃん(尾高杏奈)の“軍国乙女”時代のエネルギーと似てるな(方向性は全然違うが)。
・今週の名言
自分もメッセージソングを歌いたい、とギターを入手して歌の練習を始める由利子ちゃんだったが
・・・致命的な音痴(絶対音感を持つ矢木沢さんを卒倒させるほど)!
自分には何の才能も無い、と落ち込む由利子ちゃんを
「あんたの中には、まだまだいろんな才能が詰まってるんよ」町子おばちゃんは励ます。
才能はある日突然目を覚ますものです。早く出てくるか遅く出てくるかは、人それぞれです。
・ホンマのとこ、どうなん?
そんなある日。町子さんのもとに、雑誌の対談の仕事が来た。
ベトナムの戦地で写真を撮っているジャーナリスト・野村寛司氏(平田満)と顔をあわせ
「はじめまして」と挨拶する町子さん。
「オレそんな変わったかな?ホンマのとこ」そうです。町子ちゃんが女学生時代、花岡写真館で
写真の勉強をしていた少年・カンジくん(森田直幸)と同一人物だったのです!
楽天乙女」に自分のことが書かれていたのでビックリした、と寛司さん。思い出話に花が咲く。
・禁じられても
由利子ちゃんは「広島のフォークソング集会に行きたい」と言い出すが、健次郎先生と町子さんの反対にあう。
当時の大規模メッセージソング集会ともなれば、デモに巻き込まれる可能性もある危険な場所だったのだ。
これは健次郎先生も反対した−ビラ貼りの時とはわけが違う、と。
・見せるべきだったか
ちょうどその頃。対談で語りきれなかった話をしに、寛司さんが徳永家を訪ねて来た。
彼はベトナムの戦地の写真を見せながら、現地の生々しい体験を由利子ちゃんに語って聞かせる。
「これで彼女が広島行きを思いとどまってくれれば・・・」と思う町子さんだったが
「やっぱり行かなきゃ」ますます参加への思いが強くなる由利子ちゃん。逆効果だった・・・。
・何でもいいんか?
フォークソング集会の前夜。健次郎先生は由利子ちゃんを見張るでもなく、外に飲みに行ってしまう。
町子さんは心配顔で家に居る。
結局、由利子ちゃんは広島に行かなかった。
後日。「これからはロックやーーーー!」彼女は黒の革ジャンに身を包み、ロック少女に転向していた。
青春真っ只中やなー。
・今週のスペシャルゲスト
毎週土曜日の次週予告で流れるエンディングテーマ「心のままに」を歌っている大阪出身の歌手・
林明日香ちゃんが、反戦運動に参加する少女・千春役で出演。フォークソングの歌声を、劇中で披露した。
いい声してますねー。明日香ちゃんといえば「劇場版ポケットモンスターAG・七夜の願い星ジラーチ」の
エンディングテーマ「小さきもの」という曲が秀逸でした。