今年のヒット商品ベスト30

日経トレンディ」(日経ホーム出版社)で「2006年ヒット商品ベスト30」が発表された。
6月に発表された「上半期日経ヒット商品ランキング」からそのままランクインしたもの、
新しく入ったもの、漏れたもの・・・いろいろありますが。
1位は「ニンテンドーDS Lite&鍛脳ゲーム」。もはや説明不要の、爆発的ヒット商品。
「2007年ヒット予測ランキング」で3位に入った、任天堂の新ハードウェア「wii」もDSに続けるか?
・上位ラインナップ
以下、2位「軽自動車」3位「資生堂TSUBAKI」5位「W-ZERO3」このへんも上半期ランキングから
そのままランクイン。
4位の「mixi」は、昨年の「日経ヒット商品ランキング」にも入っていた。
6位「植物性乳酸菌ラブレ」(カゴメ・ラビオ)が「植物性乳酸菌」の存在を世に知らしめたが
従来の「動物性乳酸菌」ヨーグルトのメーカー各社が来年、逆襲の機を狙っているらしい・・・。
その他、個人的注目のアイテムをピックアップ。
・後発でも強かった
11位「キッズケータイ・ドコモSA800i」(三洋電機)。auwillcomも子供向け携帯電話・PHSを出した中で
選ばれたのはDoCoMoの機種。「親もDoCoMoユーザーだから、家族割引で加入」という理由で選んだ人が多かったとか。
多数派は強いですね、やっぱり。
・女性に売れたもの
18位の「SOYJOYソイジョイ)」(大塚製薬)は、同じメーカーの偉大なる先輩「カロリーメイトブロック」を
もとにして開発された、バータイプのお菓子。大豆を主原料にしていて、健康に良いイメージが女性に人気。
CMにみのもんたさんを起用したあたり、中年女性を狙ったのかも知れないが・・・実際の主な購買層は若い女性だとか。
19位「えびフィレオ」(日本マクドナルド)。エビちゃん蛯原友里さん)を起用したCMでイメージアップ、
マクドに定着しない客層「お金持ちのOLや女子大生」を振り向かせた。
ちなみに昨年マクドは「100円マック」で、ヒット商品ランキング「残念賞」を受賞。
安いだけじゃ(いろんな意味で)ダメみたい。
・やっぱり「ビール」の満足感
21位「プレミアムビール」。発泡酒第3のビールが伸びる一方で「週末だけ、ちょっと贅沢する」ための
プレミアムグレードのビールを飲む人が増えた。
ザ・プレミアムモルツ」(サントリー)、「プライムタイム」(アサヒビール)、
一番搾り・無濾過」(キリンビール)などである。
でも“元祖プレミアム”ヱビスビールサッポロビール)は「他のプレミアムビールとひとくくりには
されたくない」らしい。あれはプレミアムの「さらに上」のプレミアムだな。
・ただの駄洒落かと思ったら
27位の「ナイシトール85」(小林製薬)。お腹の脂肪が気になる中年男性の“救世主”と崇められた。
小林製薬お得意の、わかりやすいネーミングも功を奏したか(テレビ東京系「株式クロージングベル」で
この薬が紹介されたとき、アナウンサーがずーっと間違えて「ナイト・シール」
と呼んでいたのには爆笑)。
・看板を変えただけで?
ナイシトールの正体は漢方薬の「防風通聖散」。
昔からあった便秘薬「コッコアポA錠」(カネボウ薬品)と有効成分自体は同じだとか
(ただしナイシトールは「中国の古典的製法に近づけて作った」らしい)。ビックリ。
今話題の「メタボリック症候群」に効きそう・・・と思わせるだけで、こんなに大成功するんか。
ちなみにメタボリック症候群対策グッズでは、26位に「サントリー黒烏龍茶」、
30位に「おからこんにゃく」もランクイン。