宝酒造、清涼飲料水事業から撤退

宝ホールディングス傘下の子会社・宝酒造は、今年12月末で清涼飲料水事業から撤退するらしい
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1D04071%2004092006&g=S1&d=20060904)。
売り上げが「ピークだった1995年度の3分の1程度に縮小」(記事より)していたそうで。
今後は健康食品・機能性食品に力を入れるらしい。
飲料業界といえば・・・近年、製薬会社や化学系メーカーが健康飲料にどんどん参入してシェアを獲得、
既存の飲料・食品メーカーは生き残りのために必死。そんな時代の流れである。
・魔物の宝
宝酒造のソフトドリンク部門といえば、数々のゲテ・・・もとい、ユニークな健康飲料を生み出してきた。
中国四千年のスタミナ飲料「沙棘(サーチ)」、昆布から抽出された成分を配合した「フコイダンドリンク」、
花粉症に効くかどうかは定かでない「甜茶&しそ」、Mr.マリックがCM出演した「ハーブはちみつ」・・・
“ゲテモノ飲料マニア”としては寂しいところである。
なお、同じく宝ホールディングス傘下のタカラバイオの最終兵器「飲む寒天」は、販売継続だそうで。
・業界の至宝
否、ゲテばかりではない。果汁飲料「カルシウムパーラー」「マルチビタミンパーラー」はロングセラー商品。
その他。健康食品として人気上昇中の黒酢を使った飲料、茶飲料などもあった。
果肉入り果汁飲料「すりおろし○○」シリーズも美味だったが、同社のアルコール飲料「CANチューハイ」の
「すりおろし」シリーズとパッケージがそっくりだったので、「未成年や、お酒の飲めない人の誤飲が多い」と
クレームがついた過去が(未成年の場合は故意犯じゃなかったのか?という気が)。
・酒飲みの宝
個人的には、焼酎割り用炭酸「TaKaRa SODA」が無くなったのが惜しい。
果汁入り(レモン、グレープ、グレープフルーツの3種類)で、そのまま飲んでも美味でした。
また、ビールもどきの超低アルコール飲料「バービカン」も、宝酒造の製品である。
このまま無くなってしまうのは惜しい。
「パーラー」シリーズだけでも、どっかのメーカーに商標権売り渡して生き延びませんかね
(「C1000タケダ」みたいに)。「すりおろし」は類似品が結構出てるので、別にいいです。