2006上半期・日経ヒット商品ランキング

夜。「ワールドビジネスサテライト」（テレビ東京系）で「日経MJ」の「2006年上半期ヒット商品番付」が発表された。

横綱−知的好奇心ビジネス

東の横綱は「脳を鍛えるゲーム」。昨年から続く「脳ブーム」で「脳を鍛える大人のDSトレーニング」（任天堂）、
「脳力トレーナーポータブル」（SCEI）といったゲームソフトのみならず、ペーパードリル形式のものや
電子玩具なども大ヒット。日本人の脳年齢若返りに大きく貢献し、ついに世界へ進出。
ちなみに「脳トレ」を遊ぶのに必要なハードウェアのひとつ「ニンテンドーDS Lite」が、相乗効果で前頭にランクイン。
西の横綱は、映画化もされた世界的大ヒット小説「ダ・ヴィンチ・コード」。読んでないのでよく知りませんが。
歴史・宗教・文化の様々な謎を、日本を含め世界中の人が追いかけた。

大関−携帯の形態

大関はいずれも、携帯電話関連。
東の大関はお子様用「キッズケータイ」。治安悪化が叫ばれる今「子供に携帯なんて10年早い」とも言ってられない！？
「電源が切れると親に通報」「お得な料金」「有害サイトにはつながらない」など、本当に必要な機能だけを搭載。
一方、西の大関は大人用「携帯クレジット」。プリペイド電子マネー方式に続く、お財布ケータイの新形態。
日本の携帯電話に必要な「便利な機能」のひとつですよ。わかったか（お財布ケータイ導入の遅れた）vodafoneよ。

関脇−国民あげて応援

関脇は「スポーツつながり」で。
西の関脇は、フィギュアスケート金メダリスト荒川静香さんがCMに出演したお米「金芽米」（トーヨーライス）。
「栄養成分を落とさない技術で精米された」無洗米だそうで。トリノオリンピック直後、品切れ状態が続いた。
東の関脇は、サッカーFIFAワールドカップ日本代表（と、その応援グッズ）のシンボル「サムライブルー」。
このままだと残念賞筆頭候補ですよ。気をつけてください。

小結−買い換えるなら

小結は耐久消費財部門から。
東の小結は洗濯乾燥機や給湯器などの「ヒートポンプ家電」。省エネ高性能で、昨冬のボーナス期から人気商品に。
西の小結は「軽自動車」。団塊の世代の人々が、ファミリーカーから小さい車に乗り換える需要が上がっている。

前頭−知ってるものから

前頭に入ったものは以下の通り。我々の生活に馴染みのあるものから順に書くので、実際の番付の順番とは
かなり違ってます。
・ニンテンドーDS Lite（任天堂）
「脳トレ」ソフト、Wi-Fi対応ゲームのヒットでハードウェアもバカ売れ。旧DSを持ってる人も買っていく。
・液晶テレビ「BRAVIA」（ソニー）
液晶大画面。60万円を切る実売価格。２画面の機能は、たいへん重宝しています。ソニータイマーが心配ですが。
・ワンセグ放送
携帯電話やカーナビで楽しめるデジタル放送。携帯電話で見る場合は、電池の消耗が課題か。
・無糖派炭酸飲料
「NUDA」（キリンビバレッジ）など、砂糖・甘味料一切なしの炭酸水が人気。こういうの、ずっと待ってたんですよー。
・植物性乳酸菌ラブレ（カゴメ・ラビオ）
「大人の乳酸菌飲料」。健康に気を遣う大人〜老人層に受け、爆発的ヒット。予想以上に売れすぎて、発売中止になった地域も。
・カップ地酒
一升瓶で買うと多すぎるけど、いろんなブランドのお酒を少しずつ・・・という需要をくみ、日本酒人気復活にかける。
・こだわりビール系飲料
平日は発泡酒や第３のビール、週末はプレミアムグレードのビール。商品が多様化しています。
・チョコレート効果（明治製菓）
カカオ配合率を72％、86％、99％まで上げたチョコレート（こうなると、まるで「薬」）。苦すぎてギブアップした人も多いらしい。
・オシャレ魔女ラブandベリー（SEGA）
「ムシキング」ブームの流れを受け継ぎ、今なお長蛇の列が。ゲームに出てくるお洋服が実際に発売され、これも大人気。
・えびフィレオ（日本マクドナルド）
エビちゃん（蛯原友里さん）をCMに起用。マクドにあって高価格の商品で「安かろうマズかろう」のイメージを一掃。
・男前豆腐（男前豆腐店）
値段はちょっと高めだが「厚揚げ番長」「豆腐屋ジョニー」など、インパクトのあるネーミングと味の良さで人気。
・カーリング娘
日本代表が振るわなかったトリノオリンピックにあって「カーリング」の知名度向上に貢献。
・冬物衣料特需
昨年の冬は寒かったー。てなわけで、コートなどの冬物衣料や「ウォームビズ」商品売り上げ増。
・W-ZERO3（シャープ／WILLCOM）
昨年末の番付で前頭になった「定額制サービス」に続き、またもWILLCOMが番付入り。品薄状態は脱したか？
・TSUBAKI（資生堂）
資生堂のシンボル「椿」を商品名にしたところに、同社の気合が見てとれます。夏には新バージョンのCMも出る予定。
・酸素サプリ
一時期流行った「酸素の缶詰」再び。酸素バーが繁盛し、コンビニには「酸素水」なる飲料水も。
・スタイリッシュめがね
眼鏡のおしゃれを楽しむ人が増加。「メガネっ娘」「メガネ男子」ブームを後押し。
・その他
・表参道再開発・IKEA・モーツァルト生誕250年・ヒット連発の邦画・「国家の品格」・雪国もやし
・疾病保障つき住宅ローン・スターフライヤー航空・半端丈パンツ・KAT-TUN・亀田三兄弟

その他各賞

そして注目の「残念賞」は・・・アメリカ産牛肉！何度日本人を裏切れば気が済むんだ。
どれほど吉野家牛丼のファンが悲しんでると思ってるんだ！
「話題賞」は、日本中を感動させたWBC（ワールド・ベースボール・クラシック）と
PSE法施行とその対策が不十分で、大モメにモメた「ヴィンテージ家電」。