一発目から激ムズ!?

「有野の挑戦」復帰一発目はスーファミソフト「海腹川背」(1994年、TNN)。
主人公の少女・海腹川背(うみはら・かわせ)が持つゴムひものついたルアーを壁にひっかけて
足場を飛び越え、道なき道を進んでいく・・・という“ルアーアクションゲーム”。
・いろんな楽しみ方
有野課長の目的は「エンディングを見ること」だが、各種攻略サイトを見てみると「クリアする」ことよりも
「ゴムひもアクションでいろいろ試す」ことが、このゲームの本当の楽しみ方らしい。
壁に針をひっかける→スイングして反動をつける→離れた足場に飛び移る、という操作の感覚が楽しそう。
思わず、振り子運動にあわせて顔が動いてしまう(笑)。
・体は19歳です
面が進むにつれ、難度も増してくる。悪戦苦闘する有野課長のもとに、AD浦川がやって来た。
この「海腹川背」のキャラクターデザインをしたクリエイター・近藤敏信さんが「ゲームセンターCX」の
大ファンということで、課長宛に直筆の色紙をプレゼントしてくれたというのだ。
ヒロイン海腹の可愛いイラストに「がんばれ!課長」と大書されている。それを見た課長は一言
「え?海腹、そんなにバストあんの?」
そうです。海腹さんは巨乳ですよ。

せいぜい中学生のつもりでデザインしていたら、製作側から19歳と告げられて困惑。
苦肉の策として大幅な巨乳にしてごまかした逸話は有名。(はてなキーワード海腹川背」の説明より)

その後、緊張感なくミスを連発する課長のもとに、2枚目の色紙が届けられた。こちらは海腹さんが
「ムキーッ」とお怒りのイラストである(笑)。
・某ペルシャの王子を思い出す
フィールド28。苦労の末に、ステージクリアの扉にたどり着いた有野課長
次の瞬間、ゲーム画面に異変が・・・「海腹川背 おわり」の文字とともに、スタッフロールが流れ始めた。
これは・・・エンディング?「やったー!終わったー」さっさと帰ろうとする有野課長に、AD浦川が説明。
「実はこのゲーム『30分ルール』っていうのがありまして。プレイ時間の合計が30分になると
自動的に最終面に飛ばされるようになってるんです」。
どうやらこのエンディングは、本当のエンディングではないらしい。
「57面をクリアすれば、真のエンディングが見れるのかな、と・・・」
・本当の地獄は
てなわけで、最終面(フィールド57)までの最短距離をレクチャー。合計12面を、1面あたり2分半のペースで
クリアすれば行ける・・・という計算だ。
「一気にやる気なくなってきた」有野の本当の戦いは、これからだった。
・なんでそうなる
挑戦開始から9時間。有野はさらに悪戦苦闘していた。
「こんだけやってんのに、なんで『anan』の『抱かれたい男ランキング』に入れへんのかな」とこぼす。
地上波放送じゃないから無理です!!(そういう問題ではない)
・人事異動のお知らせ
愚痴を言いながらも、フィールド36に到達した有野課長
そこで「ゲームセンターCX」の人事異動が、AD浦川から報告された。
AP東島が、映画制作のセクションに移籍。ディレクター笹野は大阪に帰り、関西のバラエティ番組
ごきげん!ブランニュ」(ABC朝日放送)のスタッフになった(ということは。フジテレビではなく製作会社の人か?)
AD浦川は「チーフAD」に昇格。
課長「部下おれへんかったら、チーフも何もないんと違うの?」
浦川「いや、それが。部下ができまして」
やって来たのは新人AD・井上侑也!彼も浦川&カメラマン阿部ちゃんと同じ、福岡出身。
「この会社“博多枠”があるんか?」
・どえらい新人入ってきたな
で。そのAD井上が「『海腹川背』を猛特訓してきた」というので、1機やらせてみる・・・あえなく失敗。
「人事異動お願いします」!即座に有野課長が叫んだ。
「ギブアップはさせへんよ」と、課長の愛のムチ。「オレなんかギブしたことないからね、今まで」。
ウソをつくな(笑)。
だがしかし。ゲームセンターCXのADに本当に必要なのは、テクニックではなく「決して諦めない心」。
・険しいんだか怪しいんだか
険しい表情でフィールド36を進む井上。しかしその表情も「下着物色してるみたいやわ」と見えてしまう。
そして1時間半の後・・・巨大タツノオトシゴを回避する作戦に成功、ステージクリア!
「やはははは・・・」声にならない喜びの声を上げる、課長とAD。苦しんだ分、喜びも大きい。
・ギブアップではないし
喜びも束の間。井上のタイムロスの影響で総プレイ時間が30分を超過。
「残念ながら、時間が来てしまいました」非情の宣告。
「でも、今日はエンディングを出されているので。勝ちか負けかと言うと『引き分け』にしたいと思います」
AD浦川が、近藤さんからの3枚目の色紙を差し出した−海腹さんがピースサインをして「やったね課長」!
「こっち(勝ちを想定した)パターンやったんや・・・」
「お役に立てなくて、すいませんでした」新人AD井上、平謝り。
・検証
ロケ終了後。浦川&井上が必死でステージ57まで(28分49秒で)クリア!出てきたエンディング画面は・・・
「30分ルールで強制終了」した時と、まったく同じものだった。
そりゃ「引き分け」だ(笑)。