ネズミ根性&ど根性ネズミ

まんが日本昔ばなし」(MBS/TBS系)。年内最後の放送に相応しく、今日のお話は
「十二支の由来」。これも有名な昔話である。子年(ねどし)の駄メイドがおくる、長文ダイジェスト。
晦日前日。神様から全国の動物たちに「明日の朝、私のもとに集まった先着12匹を
“動物の大将”にする」という手紙が一斉送信(メールじゃないですけど)された。
・悪気があったのかどうか
人間以外のあらゆる動物に、その話が知れ渡った中。暢気(のんき)者の猫くんだけは、その話を知らず。
鼠(ねずみ)くんが「明後日の朝、神様のところに集まれ」とウソを教えた。
翌日。猫以外の動物たちは、神様のもとを目指して旅立った。
牛歩戦術の上を行く
夜も明けぬうちから、ゆっくりゆっくり歩いて旅路をいく者が居た−牛くんである。
「わしは歩くのが遅いんで」。『牛歩』とは言うものの。ゆっくり、だがしかし着実に歩みを進める。
神様の住処に、一番早く到着する・・・と思いきや!その直前、牛の背中から何者かが飛び降りて
一着でゴーーール!
そう!あの鼠である。牛の背中に乗って、ずーっとついて来たのだ。セコいぞ(笑)。
・ある動物に例えて何という?
先着12匹が決定し(道中、一緒に走っていた犬と猿が喧嘩になり、まさに“犬猿の仲”になっていたが)
神様と祝宴を開いている最中に、猫がやって来た。
当然のようにブチ切れ状態で、鼠を追いかけ回す!これ以降、猫は鼠の天敵となった・・・というお話。
そして(お話の中には無かったが)狡猾でずるくてセコいことを「ネズミ根性」というようになったとさ。
・根性です
今日のもうひとつのお話も、鼠が主役の「ねずみのすもう」
貧しいけれど親切なお爺さんが、畑仕事をしていると・・・どこからか声が聞こえる。
見てみると、やせっぽちの鼠とデブの鼠が相撲をとっていた。
・陰のスポンサー
相撲が気に入ったお爺さん。自分の家に住むやせっぽち鼠に、餅をついて食べさせてやることにした。
デブ鼠も「餅が食べたい」と、自分の住む庄屋さんの家から小判を持参(庄屋さんはケチなので、
餅も食べさせてくれないという)。
こうして二匹仲良く、お餅をパクパク。さらにはお婆さんが縫ってくれた“まわし”を装着。
やせっぽちの鼠も餅で力をつけ、二匹の相撲はさらに白熱した勝負に。
・金にならない教訓だけど
−「こうしてお爺さんお婆さんは、お金持ちになりましたとさ、という結末?」
いや、特にそれは無く。ただ「二匹の相撲を見て元気を貰った」だけらしい。
前回の「貧乏神と福の神」のガチ相撲といい、「年末はTBSで格闘技を見ろ」というのが
このお話の教訓ですかね。