「電車男」見ました。

先週に引き続き映画館へ。今週はあの話題作「電車男」を鑑賞する。
(初日〜2日目だけかも知れないが)上映館を2館使っての公開・・・という、気合の入れよう。
ティーンエージャー多し?
ひとつ疑問だったこと・・・「この映画を見に来る客層って、どんな人たちなんだろう?」
世間で言うヲタクの人々?某巨大掲示板住民?書籍化された「電車男」を読んで感動した人々?
普段ヲタクを忌み嫌いそうな、女子中高生ぐらいのお客さんも多かったんですが。それはただ単に
山田孝之くんや中谷美紀さんのファンだから」という理由で見に来た?
中谷エルメスさんが「おかわりきぼんぬ♪」と言ってる場面、そんなに見たいんですか(^_^;)。
・1800円じゃ高いかな
−「で、面白かったですか?」
おまいらもちつけ(お前ら落ち着け)。これから熱く語らせていただきます。
−「これから見ようかどうか、迷ってるんだけど・・・どうよ?」
腐っても「純愛ラブストーリー映画」なんで、それ系の映画に興味が無い人は止めとくように。
ちなみに漏れ(オレ)のお気に入りは、実写化する奴は居ない(?)と思われた“あの有名AA”が実写化された場面だ。

追記:id:siken様の日記に『劇場版「電車男はてな感想まとめ 公開初日』のリストが掲載されています。
はてなダイアラーの皆様の感想文(公開初日分)を片っ端から読みたい!という方は、是非ご覧下さい。

(以下、ネタバレを含む文章が続きます。それでも読む!という方は「続きを読む」をクリック。
一部のキーワードリンク化している部分を除き、白文字で表記しています。全文読みたい方は
IIコンのマイクに向かって「出ろ!」と叫んでマウスでドラッグしながら行をなぞってください。
・山田くーん。座布団を(違)
で。今回「電車男」を、ヲタクになりきって演じてくれたのが山田孝之くんというイケメン俳優なわけですが。
(素で美形であるがゆえに)上から下までアキバ系ファッションで固めても、どうもヲタクになりきれてません。
それどころか。一般的ステロタイプ的な「ヲタク」ではなく、最近よく見かける「イケメンヲタク」方面に見えてきます。
ずるいなーーー(笑)。エルメスさんの前で泣く姿が、「セカチュー」の主人公・サクちゃんと変わらないんですもん。

・期待してるぞチビノリダー
出来れば電車男の配役には「素でカッチョいい」人より「さほど見た目的にはカッチョ良くない(が。ブサでもない)」
若手お笑い芸人あたりを起用して欲しかった。「あまりカッチョ良くない男」が自分を磨き、「いい顔つきになっていく」
その過程が重要なのであって。
その点では、フジテレビで放映予定の「テレビドラマ版電車男」の主演・伊藤淳史くんには期待大。

・映像の「遊び」満載
「キターーー(゜∀゜)ーーーーー!!」「カップのお礼に食事に誘え」「床屋じゃなくて美容院」・・・
主人公を励ます掲示板のログが、町の看板や風景の中に現れて“模様”を次々に描き出す。
そう考えると(某巨大掲示板に限らず)インターネット掲示板の書き込み内容って
「文字」を超えて最早「絵」みたいなものなのかな、とも思う。
電車くんが_| ̄|○状態のとき、後ろにあるガンダムフィギュアも_| ̄|○のポーズになっていたり
小道具や映像効果を、うまく使ってるなー・・・と思いました。

助演男優賞だ!
そして何よりも。「アパム!アパム!弾持って来ーい!アパーーム!」
・・・戦場で窮地に追い込まれる場面をモデルにした、毒男板のAAを見事に実写化した場面。
爆笑でした。コレ見られただけで幸せです。ハイ。
深夜の冨士霊園静岡県小山町富士スピードウェイそばの墓地)で戦闘服に身を包み、
火薬と砲弾の中で迫真の演技を見せた、ヲタク3人組の「中の人」(岡田義徳三宅弘城坂本真)の
熱演に、惜しみない拍手を。

・「七人の侍」ならぬ「7人のおまいら」
電車男」(特に書籍版)の“本当の主役”は、電車くんでもエルメスさんでもない。
他ならぬ「おまいら(お前ら)」−名も無きネット上の市井の人々、なのである。
今回映画の中には、その代表として先述の「漫画喫茶から書き込む、さえないヲタク3人組」の他
「家庭内別居夫婦(佐々木蔵之介木村多江)」「失恋の痛手を抱えたナース(国仲涼子)」
「ひきこもりの青年(瑛太)」の7人が登場。“七人の侍”よろしく、電車くんを励ます。

・相手の女性は一人だ。けどお前には、俺らがついてる。
舞台となった某巨大掲示板に書き込む人の大半は「匿名」なので、電車男に励ましを与えた人々が
「何処の誰なのか」は原則としてわからない。
どこかに居そうで、どこにも居ない「名無しさん」たちを“目に見える”ようにすると、こうなるのか・・・
今更ながら「パソコンの画面の向こうには人が居る」というのを改めて実感。
「ありがとう。おまいら大好き・・・」電車くんの言葉に、嘘は無いだろう。

・でも結局はラブストーリー
そして電車くんは、秋葉原電気街でエルメスさんに「好きです・・・」と言えた。
励ましをくれるのが「学校や会社の身近な人」であろうと「遠い町に住むネット上の名無しさん」であろうと
「ごく普通の恋愛の物語」であることには違いないんだよ、というところにストーリーは着地した。

・あくまで個人的好みの問題ですが
結末を知ってはいたが・・・個人的には(あるいは「おまいら」の中にも、同じ思いの人が居るかもしれないが)
ラブストーリーものの映画には興味が無いので、この場面は要らないです。
でも世間的には「ヲタク連中がゾロゾロ出てくる映画」なんぞ、気持ち悪くて見られたもんじゃありません(^_^;)。
結局は「恋愛映画」の枠にに収まらなきゃいけない。・・・仕方ないといえば、それまでなんですけど。

・そしてテレビドラマ化へ
特別出演で、先述の「テレビドラマ版電車男」の電車男役・伊藤淳史くんと、エルメスさん役・伊東美咲さんが登場。
見た目的にはこっちの方が物語のイメージに合っている。こりゃドラマ版に期待か?
・・・と。思ったが。ベースは「純愛ラブストーリー」であることに変わりなし。
しかもドラマ版は(F1層視聴者に合わせて?)“エルメスさん視点”で物語が進行するそうで。
「おまいら」は結局ないがしろにされるのかーー!(泣笑)。